小林よしのり

決起した志士たちには、時の藩閥政府はまるで西洋に洗脳されてしまっているかのように見えたであろう。
単に断髪し、洋装して、西洋文明を受け入れているからということだけではない。

藩閥政府の高官たちのやることは日本人の「公」の感覚とは違うという、違和感を覚えていたはずだ。
 
本来の日本人ならば、あんなに強欲なはずがない。
もっと公平に一般庶民たちに維新の実を分配するべきだと思っていたことは間違いない。