https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180508/k10011430441000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_015


5月8日 12時36分
遺伝子を書き換える「ゲノム編集」と呼ばれる技術を使って、より収量の多い稲の研究を進めている茨城県つくば市の研究機関で、屋外で試験栽培を行うため田植えが行われました。

つくば市の研究機関「農研機構=農業・食品産業技術総合研究機構」は、特定の遺伝子を書き換える「ゲノム編集」の技術を使って、より収量の多い稲の開発を進めています。

屋外での試験栽培は去年から始まり、施設内の特別に管理されたおよそ10アールの田んぼで、研究者や職員およそ10人が遺伝子を書き換えた合わせて60パターンの稲を植えていきました。

農研機構は、通常の稲よりも「もみ」の数が多いものや「もみ」が大きいものを選んで、収量が2割ほど多い稲を作り出したいとしていて、5年かけて試験栽培を行い、効果を実証する予定です。

農研機構の遺伝子利用基盤研究領域の田部井豊領域長は「ゲノム編集を使った研究は日本が先行しているので、生産性などを検討しながらよりよい稲を作っていきたい」と話していました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180508/K10011430441_1805081231_1805081232_01_03.jpg