http://www3.nhk.or.jp/lnews/kochi/20180509/8010001879.html

05月09日 16時53分

去年12月、高知県と愛媛県の境にあるトンネルの近くの河原で知り合いの男性の遺体を燃やしたうえで遺棄したとして、愛媛県の40歳の男が死体遺棄などの罪で逮捕・起訴された事件で、警察は、この男が男性を殺害したとして殺人の疑いで逮捕しました。

逮捕されたのは、愛媛県新居浜市の無職、神野光洋容疑者(40)です。

神野容疑者は、去年12月、高知県と愛媛県の境にあるトンネルの近くの河原に、知り合いで愛媛県西条市に住む野田育男さん(60)の遺体を燃やしたうえで遺棄したとして、死体遺棄などの罪で逮捕・起訴されていました。

野田さんは去年12月1日から翌日にかけて外傷性ショックで死亡したとみられ、その後の警察の調べで、暴行を加えられた際にできたとみられる打撲などの痕が複数見つかったということです。

さらに、2人が去年12月1日の深夜に野田さんの自宅にいたという目撃情報も寄せられたということです。

このため、警察は、神野容疑者が殴るなどの暴行を加えて殺害したとして、9日、殺人の疑いで逮捕しました。

捜査に支障があるとして認否は明らかにされていません。

警察は事件の詳しい動機やいきさつを調べています。

【「本当に残念」】
亡くなった野田さんの自宅近くに住む男性によりますと、神野容疑者は2年ほど前から野田さんの自宅に頻繁に出入りするようになったということです。

野田さんの遺体が発見される4か月前の去年8月、野田さんが神野容疑者に両手足を縛られて監禁される事件が起きた際、男性は神野容疑者に二度と繰り返さないよう注意したということです。

2人の関係について、男性は「友人という感じではなく、野田さんは心を縛られている感じだった」と振り返ったうえで、「監禁事件のあと野田さんの姿を外であまり見かけることがなくなり、心配していた。野田さんの命が奪われるのではないかという不安もあり、注意していただけに本当に残念だ」と話していました。