京都大吉田キャンパス(京都市左京区)周辺の公道に面して設置された多数の立て看板(通称・タテカン)について、京大は13日午前中にすべてを撤去した。市が景観条例に違反するとして大学側に指導を繰り返していた。

 京大は1日、立て看板に関する学内規定を新たに施行、公道に面した立て看板には撤去を求める通告書を張りつけていた。今回の撤去も規定に基づく措置という。

 同キャンパス周辺では、多いときで約70枚の立て看板が設置されていた。撤去をめぐっては、一部の学生から「表現の自由を奪う」などの反対の声が上がっていた。

 農学部の男子学生(18)は「京大の良さを象徴するものだった看板が急になくなり驚いている。事前に話し合いなどがなく、急に撤去されたとしたら残念」と戸惑った様子。

 法科大学院の女子学生(23)は「京大の学風が自由とはいえ、周囲の景観や関係を配慮して立てるべきだった」と話していた。



産経WEST 2018.5.13 11:04
http://www.sankei.com/west/news/180513/wst1805130022-n1.html