http://www3.nhk.or.jp/lnews/kanazawa/3024679031.html

05月14日 12時26分
昨年度、金沢市でお年寄りに対する虐待と判断された件数は75件に上り、前の年度に比べて7件増えました。
金沢市によりますと、昨年度、お年寄りに対する虐待の相談や通報の件数は168件で、このうち75件について実際に虐待があったと市は判断しました。

前の年度に比べて▼相談・通報件数は21件、▼虐待と判断された件数は7件、いずれも増えていて、この5年間で最も多いということです。

虐待をした人は▼「息子」が最も多く38.7パーセント、次いで▼「夫」が18.7パーセント、▼「妻」が17.3パーセント、▼「娘」が16パーセントとなっています。
また、虐待の内容は▼「身体的な虐待」が60パーセントを占め、▼暴言など「心理的な虐待」が37.3パーセント、▼「介護や世話の放棄、放任」が24パーセントなどとなっています。

金沢市長寿福祉課は「高齢者の数が増える中、虐待件数も増加していて、特に高齢者を介護している家族の中で、虐待が起きるケースが多い。家族のストレスを軽減するよう適切な介護サービスの提供に努めるとともに、介護支援専門員などが虐待のサインを見逃さず、いち早く対応できるよう態勢を取っていきたい」と話しています。