厚生労働省は14日、インターネットの個人輸入で入手したインド製の経口妊娠中絶薬を服用した20歳代の女性が、大量出血などの健康被害を起こしたと発表した。

 女性は回復しているが、厚労省は同日、インド製の「ミフェプリストン」「ミソプロストール」などの成分を含む経口妊娠中絶薬について、医師の処方がなければ個人輸入できないよう規制した。厚労省は、安易に服用しないよう呼びかけている。

 厚労省によると、この女性は今年4月にインド製の2種類の経口妊娠中絶薬計7錠を服用し、大量の出血やけいれん、腹痛などの症状が出たという。

 厚労省は2004年、米国や中国などで販売されている妊娠中絶薬について医師の処方がないと個人輸入も認めない措置を取っていたが、インド製品は含まれていなかった。

http://yomiuri.co.jp/national/20180514-OYT1T50102.html