徳島県阿南市は14日、個人情報を含む文書を、廃棄のための運搬途中に紛失したと発表した。2012年度に福祉課で受け付けた「有料道路障害者割引申請書兼ETC利用申請書」と車検証の写し計5枚で、50〜80代の男女3人の名前や住所、電話番号などが記載されていたという。

 11日午前、市福祉課の職員が、保存期間が過ぎた文書を詰めた段ボール箱49箱を2トントラックの荷台に載せた。職員3人で市内の処分場に運ぶ途中、運転していた職員が、箱のふたが開いて書類が飛んでいくのに気付いた。トラックで来た道を戻る一方、ほかの職員も加わって徒歩や自転車で周辺を捜索。阿南署に拾得物として届けられた1枚も含め、26枚を回収した。12、13日も職員が周辺を捜し1枚を回収したが、5枚が見つからなかったという。同課は名前などが書かれていた3人に謝罪するという。

 同課によると、段ボール箱はふたの部分を差し込んで閉じていたが、粘着テープで封をしたり、荷台をネットで覆ったりはしていなかったという。市は再発防止に向け、運搬方法の見直しを検討するという。(佐藤祐生)

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