琵琶湖に浮かぶ沖島の畑が最近何者かに荒らされています。犯人は本来この島には生息していないはずの動物だといいます。

琵琶湖に浮かぶ最大の島・沖島。人口は約260人、周囲約7キロの島で島民は漁業のかたわら、平地で農作物を栽培して生活しています。しかし最近、謎の黒い物体が水中を泳ぎ、勝手に島に上陸しているといいます。そして…

「ここの畑、イモだけあらへんもん。まだ大きくなっていないけれど…。大変や、もう何にも植えられへん」(島民)

さらに、ほかの畑でも…

「足跡あるでしょ。ひどいでしょう。でっかいやん、足跡が!」(島民)

足跡だけを残して農作物を食い荒らす暴れん坊…苗が根こそぎ掘り起こされ、収穫を間近に控えていたジャガイモが無残に転がっています。

「イモ掘りおこした。もう6月になったら収穫できるのよ。種イモ1キロ全滅です」(島民)

のどかな島に4、5年前から現れるようになったという厄介者。その正体を島民は…

「ごっついもんが泳いどるなあ」
「泳いでくるであかんわ!泳いできてんねんで!」
「向こうから泳いできた、近江八幡市(対岸)の方から」

去年9月、沖島沖で島民の男性が撮影した映像には…琵琶湖に浮かぶ不気味な黒い物体…よく見ると…3頭のイノシシの頭が映っています。イノシシは沖島から対岸に向かって泳いでいたといいます。

手塩にかけて育てたイモをイノシシに食われまいと、島民たちは急遽、柵を設けるなどの対策をとっていますが…

「2〜3万円もかけて柵をしているようじゃ、近江八幡市(対岸)でイモ買ってきた方が安いんちゃう?!」(島民)

しかし、せっかく作った柵も効果は限定的なようで…

「(イノシシは)下を彫るんですよ、柵をしているのに下から穴を掘ってくるんです」(島民)

島には、これまでイノシシが生息しているという記録はなく、最近になって湖を泳いで渡ってきたとみられています。対岸から島まで約2キロあるにもかかわらず、一体なぜ、イノシシは泳いで来るのでしょうか?福知山市動物園の二本松俊邦園長に聞いてみると…

「(2キロくらい)そりゃ泳げますよ。最初から泳いだのではなく、犬かなんかに追われて琵琶湖に入って泳いでいるうちに、『良い島があった!』と思ったんちゃいますかね」(福知山市動物園 二本松俊邦園長)

二本松園長は、犬などの天敵に追われて琵琶湖の傍まで追い詰められたイノシシが、得意の泳ぎで島まで渡ったところ、そこに偶然、大好物のイモなどがたくさんあったため住み着いてしまったのではないかとみています。

全文はこちら
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180515-10000001-mbsnews-l27
http://amd.c.yimg.jp/amd/20180515-10000001-mbsnews-003-1-view.jpg
https://amd.c.yimg.jp/amd/20180515-10000001-mbsnews-004-1-view.jpg
https://amd.c.yimg.jp/amd/20180515-10000001-mbsnews-005-1-view.jpg
https://amd.c.yimg.jp/amd/20180515-10000001-mbsnews-002-1-view.jpg