農林水産省が15日発表した2017年産ミカンの収穫量は、前年比8%減の74万1300トンとなり、1973年の統計開始以来、過去最低となった。

 長雨や日照不足などの天候不順に加え、高齢化に伴う離農の増加が響いた。

 これまで過去最低だったのは15年産で77万7800トンだった。

 17年産は、収穫前の台風などの影響で実が傷ついたり腐ったりする被害が全国的に相次いだ。このため、ミカンの需要が高まる年末年始には品薄状態になり、卸売価格は一時、21年ぶりの高値となった。

 傾斜地で生産することが多いミカンは栽培に手間暇がかかる。高齢化で離農者が増え、栽培面積はこの10年間で約2割減少している。

http://sp.yomiuri.co.jp/economy/20180515-OYT1T50087.html