http://www3.nhk.or.jp/lnews/toyama/3064525421.html

05月15日 19時02分
イノシシとニホンジカによる農業などへの被害が後を絶たないことから、県は計画的な捕獲を進めようと、猟友会のメンバーで作る専門のチームを発足させました。

県によりますと、イノシシやニホンジカの頭数の抑制を目的とした捕獲はこれまで、県内では計画的に行われておらず、イノシシによる農作物の被害額は昨年度、7000万円余りと過去最高になりました。

このため、県は、イノシシとニホンジカの捕獲にあたる専門のチームを発足させ、15日は富山市大山地区の公民館で、猟の許可証の交付式が行われました。

チームは、県の研修などでイノシシとニホンジカの捕獲の方法を学んだ県内各地の猟友会のメンバー、18人で構成され、富山市大山地区と南砺市で活動します。
交付式のあと、さっそくメンバーたちは近くの山に出向き、捕獲用のわなを仕掛ける場所を選ぶため、動物の足跡がないかなどを調べていました。

県によりますと、チームでは、1年間にイノシシとニホンジカ、あわせて80頭ほどの捕獲を目指しているということです。
メンバーで大山地区の猟友会に所属する山下学さん(43)は「被害を食い止めることで、地域の人たちの安心と安全に貢献できるよう全力で活動に取り組みたい」と話していました。