中鉄バス(岡山市北区中山下)は15日、一宮・高松・足守地区で運行している三つのバス路線の休止届を国土交通省中国運輸局に提出したことを明らかにした。運転手不足などが理由で、9月から1年間を予定している。

 同社などによると、休止するのは、休日を含め1日3往復する天満屋バスセンター(同市北区表町)―大井(同大井)間の2路線と、平日のみ1往復する同バスセンター―吉備津神社(同吉備津)間の1路線。正月など限定運行の便も含め、3月1日付で中国運輸局に休止を届け出た。

 同社の担当者は「人手不足と運行効率を踏まえて休止を決めた。9月までにどうなるか分からないが、引き続き求人に努める」としている。

 岡山市は21日、地域公共交通網の維持に関する法定協議会を開く。市都市整備局は「自由競争が起きていないところでも路線がなくなる可能性があるという重要な課題が露呈した。中鉄バスに今後の展望を聞きながら、市民の足をどう確保していくかを考えていきたい」としている。

 バスの運行を休止・廃止する際、6カ月前までに国土交通相に届け出る必要がある。自治体などとの協議が調えば30日前でもよい。

5/15(火) 16:52
山陽新聞デジタル
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