http://www3.nhk.or.jp/lnews/aomori/20180516/6080000966.html

05月16日 17時33分
弘前市のお寺で、「オシラ様」と呼ばれる木のご神体を持ち寄って家内安全などを祈る、恒例の「オシラ講」という祭りが行われました。

毎年5月16日に弘前市にある久渡寺で行われる「オシラ講」は、各家庭で祭っている木のご神体「オシラ様」を持ち寄って家内安全や五穀豊穣を祈る祭りで、津軽地方に古くから伝わる民間信仰として、国の無形民俗文化財に選ばれています。
16日は朝8時ごろから寺に続々と人が集まりました。

「オシラ様」に着せる、きらびやかな衣装にご朱印を押すごとに「オシラ様」の「位」が上がるという伝承があり、集まった人たちは順番にご朱印を押してもらってから、衣装を着せた「オシラ様」を祭壇近くに祭っていました。
そして、祈とうが始まると願い事を書いた護摩木を火に投じたり、手を合わせたりして、五穀豊じょうや健康を願っていました。

弘前市から訪れた70代の女性は「家内安全を祈りました。30年以上、毎年、訪れています。今後も体力の続く限り、参加したい」と話していました。