http://www3.nhk.or.jp/lnews/utsunomiya/20180516/1090001762.html

05月16日 16時04分
生乳の生産が盛んな那須塩原市の放牧場で、丈夫な乳牛を育てるための放牧が始まりました。

畜産が盛んな那須塩原市は生乳の生産額が本州で最も多く、市営の「八郎ヶ原放牧場」では、毎年この時期に市内の酪農家から生後6か月から1年余りの若いメスの乳牛を預かって放牧しています。

初日の16日は酪農家のトラックで31頭の乳牛が次々に運びこまれ、体重などが計測されたあと、広さおよそ51ヘクタールの牧草地に放たれました。
市によりますと起伏に富んだ放牧場で過ごすと、足腰の強い健康な牛に育つということです。
牛たちは広い放牧場に驚いたのか、はじめは駆け回る姿が見られましたが、しばらくすると落ち着いて牧草を食べたり水を飲んだりしていました。

乳牛の放牧は、10月末まで行われているということです。
牛を預けた酪農家の男性は「元気に大きく育って、よい牛になって秋に帰ってきてほしいです」と話していました。
那須塩原市農務畜産課の佐藤裕之課長補佐は「那須塩原市の生乳生産本州一を続けられるように、酪農家の人たちにこの放牧場を活用してもらいたい」と話していました。