自衛官を装って「部下がピストルを持って基地へ行った」などとうその110番をして、捜査員66人を出動させて警察の業務を妨害したとして、兵庫県警伊丹署は17日、偽計業務妨害の疑いで、大阪府豊中市に住む公認会計士の男(66)を逮捕した。

 逮捕容疑は今月9日午前7時半ごろ、伊丹市と隣接する豊中市の自宅付近からタクシーに乗車。陸上自衛隊第3師団の司令部がある伊丹市の千僧駐屯地の近くまで行き、自衛隊員を名乗って「私の部下が伊丹基地へピストルを持って行った」などと110番。伊丹署や県警本部から防弾チョッキなどを着た捜査員66人と複数のパトカーを出動させ、約1時間にわたって付近を捜索させ、業務を妨げた疑い。

 同署によると、男は110番の後、タクシーで同駐屯地から離れていたが、捜査員が約2キロ北東に離れた路上で発見した。上着のポケットにカッターナイフを入れていたとして、伊丹署に銃刀法違反容疑で逮捕された。呼気からアルコールが検出され、酒を飲んでいた疑いがあるという。

 同署によると、男は「精神的に混乱してしまった」と容疑を認めているという。

2018/5/17 19:30
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