https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180519/k10011444571000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_016

5月19日 4時35分
アメリカのトランプ大統領は、公金の不正使用疑惑などが次々と浮上して空席となっている退役軍人省の長官ポストに、現在、長官代行を務めるウィルキー氏を指名すると発表し、体制の立て直しを急ぎたい考えです。

トランプ大統領は18日、ホワイトハウスで、現役を退いた軍人の福祉行政を担当する退役軍人省の長官に、ロバート・ウィルキー氏を指名すると発表しました。

ウィルキー氏は、国防総省の高官などを歴任し、現在は退役軍人省の長官代行を務めていてトランプ大統領はこの日の発表の中で「すばらしい仕事をしている」と評価しました。

この人事案が議会上院で承認されれば、ウィルキー氏は退役軍人長官に就任します。

退役軍人長官をめぐっては、ことし3月、シュルキン前長官が公金を不正に使用した疑いで解任されました。さらに、その後任に指名された、当時トランプ大統領の主治医の、ジャクソン氏は公務中に飲酒していた疑惑などが浮上し、先月、指名を辞退しました。

トランプ大統領としては、空席となっている長官のポストを固めて、体制の立て直しを急ぎ、11月の中間選挙も見据えて、大きな影響力を持つ退役軍人を重視する姿勢をアピールしたい考えです。