http://www3.nhk.or.jp/lnews/takamatsu/20180519/8030000998.html

05月19日 11時25分
「四国遍路」の世界遺産登録に向けて海外での知名度を高めようと、外国の人たちに霊場の札所を歩いて訪ねてもらう「歩き遍路」の体験会が、香川県で開かれました。

体験会は、「四国八十八か所霊場と遍路道」の世界遺産登録を目指す香川県が、10年前から毎年開いています。

20回目となる今回は、インドや中国、それにアメリカなど海外4か国の出身で、県内に住む留学生など10人余りが参加し、香川県坂出市のJR八十場駅を出発しました。

一行は、白い装束にすげがさの姿で、つえをつきながら遍路道を歩き、79番札所の天皇寺を目指しました。

寺に着くと、同行の案内人から、ちょうず場などでの作法を教わりながら参拝し、全員で般若心経を唱えました。

一行はこのあと隣の宇多津町にある札所などを巡り、この日、体験した内容や感想をそれぞれSNSで発信し、海外の家族や友人に「四国遍路」の魅力を伝えるということです。

インドから来た留学生の女性は「お寺を訪れると気持ちが安らぎました。SNSで遍路のすばらしさを家族に伝えたいです」と話していました。