◆韓国の成人男性、3人に1人は喫煙の影響で死亡

韓国の30歳以上の成人男性の死亡者3人のうち1人が喫煙の影響で死んだという分析が示された。
酒による死亡は11人に1人だった。
喫煙による死亡者は徐々に減少しているが、飲酒による死亡者が最近増えているという。

■死因の33%が喫煙、8.4%が飲酒

仁済大産学協力団が最近、保健福祉部(省に相当)に提出した「飲酒・喫煙の弊害関連性分析」と題する報告書によると、2015年に30歳以上の成人男性で喫煙による影響を受けて死亡した人は3万6548人と推定される。
30歳以上の成人男性の死亡者の33.2%を占めた。

米がん学会は今年3月の報告書で、2016年に全世界で喫煙によって約510万人が死亡し、主要55カ国の成人男性の死亡者の少なくとも20%はたばこのせいで死んだと指摘した。
研究陣は1998年度の喫煙率の資料(66.3%)と2015年の統計庁の死亡原因統計を分析し、疾病41種類について、喫煙による死者数を推定した。

喫煙による死者数は2003年が4万87人、12年が4万9704人、15年が3万6549人で最近は減少傾向にある。
研究責任者のキム・グァンギ教授は「今喫煙率を抑えてこそ、20−30年後に喫煙による死者数を減らすことができる」と指摘した。

同様の方式で分析した飲酒による死亡者数は、15年に1万2548人に達した。
19歳以上の成人男性の死亡者の8.42%を占めた。
飲酒による死亡者は08年から12年まで小幅ながら減少していたが、13年(1万1613人)から増加に転じた。

■「酒を飲めば吸いたくなる」のか

飲酒・喫煙による死亡者を見ると、飲酒よりも喫煙の弊害が大きいように思える。
しかし、専門家は「たばこは酒を呼ばないが、酒はたばこを呼ぶ。禁煙政策を成功させるには節酒政策が必要だ」と指摘した。

研究陣の分析で、15年には成人男性の26.7%が毎日喫煙していることが分かった。
1週間に2回以上飲酒し、かつ1回の飲酒で韓国焼酒(韓国式焼酎、ソジュ)を7杯以上飲む「高リスク飲酒者」は成人男性全体の16.3%だった。
高リスク飲酒者でなおかつ毎日喫煙する男性も13人に1人(7.8%)いた。

研究陣は「飲酒も喫煙もする人の比率の推移を分析すると、高リスク飲酒者の割合の推移と似た傾きを示した」と話した。
いわゆる「酒を飲めば、たばこを吸いたくなる」という俗説が統計でも証明されたことになる。
ある62歳男性は研究陣の調査に対し、「たばこをやめようとしても、酒席では一人だけ吸わないわけにはいかない」と答えた。

韓国の成人男性の喫煙率は10年の48.3%から16年には40.7%へと低下した。
15年1月にたばこ価格を2000ウォン引き上げ、同年12月からたばこの包装に警告を表示することを義務付けるなど規制を強化している。

しかし、15歳以上の国民1人当たりのアルコール消費量は10年の8.9リットルから15年には9.14リットルへとかえって増えた。
15歳以上の国民1人が500ミリリットルの缶ビール(アルコール度数5%)を366本飲んでいる計算だ。

キム教授は「韓国で禁煙の取り組みは増えているが、飲酒予防の取り組みは事実上皆無だ。
酒とたばこの弊害を減らすためには、飲酒文化から改善する必要がある」と訴えた。

解説図:http://www.chosunonline.com/site/data/img_dir/2018/05/22/2018052200469_0.jpg

朝鮮日報 2018/05/22 08:54
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2018/05/22/2018052200470.html

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