http://www3.nhk.or.jp/lnews/kumamoto/20180523/5000002309.html

05月23日 16時38分
熊本市の市立中学校に通っていた男性が、当時いじめを苦に自殺しようとしたのは学校側が適切に対応しなかったためだと訴えている裁判が、23日から熊本地方裁判所で始まりました。
被告の熊本市は、訴えを退けるよう主張し、争う姿勢を示しました。

訴えを起こしたのは、4年前に熊本市の市立中学校に通っていた男性で、当時部活動の部員などからいじめを受けていたことを学校側が認識していたのに適切に対応せず、自殺を図ることになるなど精神的な苦痛を受けたとして、熊本市に500万円の損害賠償を求めています。

23日から熊本地方裁判所で裁判が始まり、被告の熊本市は訴えを退けるよう求め、争う姿勢を示しました。

詳しい主張については次の裁判以降で示すということです。

このあと裁判では、男性の母親が意見を述べ「学校側はいじめを解決するどころか増長させるような対応を行い、息子の人生は大きく狂わされた。いまも息子は心に重く苦しいものを抱えていて、息子の心を傷つけ追い詰めた学校側には責任を取ってほしい」などと主張しました。

次の裁判は8月20日に開かれます。