0001アルカリ性寝屋川市民 ★
2018/05/24(木) 07:21:35.31ID:CAP_USER9事件当時14歳だった加害男性からの手紙は2004年に初めて届き、以降も淳君の命日前に、仲介の弁護士から渡されてきた。しかし男性は15年、遺族に無断で、事件について記した手記を出版。守さんは「思いを踏みにじられた」と16、17年は受け取りを拒んだ。
突然途絶えたことに、「手紙を書く行為は、事件と向き合うこと。私が受け取るかどうかと、彼が書くことは別の話」とする。守さんにとっても、加害男性からの手紙を読むことはつらい行為だが、「なぜ命が奪われたのか。『なぜ』を知るために読んできた。未来永劫(えいごう)受け取らないつもりはない。(男性からの)答えは今後も待ちたい」と語る。
一方、00年に発足した「あすの会」は6月3日、一定の目標達成や会員の高齢化から解散する。「寂しい気持ちは当然あるが、この18年間よく頑張ってきたな、というのが偽らざる気持ち」と守さん。「次の被害者に同じ思いをさせたくない」との思いから、妻を刺殺された設立メンバーの岡村勲弁護士らとともに、国会で意見を述べるなど精力的に関わった。
活動は、被害者の権利保護をうたう犯罪被害者等基本法の成立▽被害者側が刑事裁判で質問できる参加制度創設▽被害者らによる少年審判の傍聴を可能にする少年法改正▽殺人など重大犯罪の公訴時効廃止−などに実を結んだ。
「動かないと思っていた刑事司法制度が動いた。重要な法律は被害者自身でつくってきた。誇りに思う」。今夏には神戸市で、家族が犯罪被害に遭った子どもに対し、家庭教師費用などを補助する全国初の条例が施行予定だ。淳君の2学年上の長男が学校に行けなくなり、苦しんだ体験を踏まえた「被害者のきょうだいへの支援を」という守さんの要望がきっかけだった。
ただ「まだたくさんの課題がある。少年審判でも、成人の裁判と同様の参加制度を実現したい。被害者の心情を傷付けるような、加害者による出版物を規制することも必要」と指摘する。
今後も「ひょうご被害者支援センター」の役員として「少しでも被害者を取り巻く環境を改善したい」とし、「犯罪被害は誰にでも起こり得る。みんなで苦しみを減らす道を考えてほしい」と呼び掛ける。
【神戸連続児童殺傷事件】神戸市須磨区で1997年2〜5月に小学生5人が襲われ、同年3月に小学4年の山下彩花ちゃん=当時(10)、同年5月に小学6年の土師淳君=同(11)=が死亡した。兵庫県警は同年6月、殺人などの容疑で中学3年の少年=同(14)=を逮捕した。少年は関東医療少年院に収容され、2005年に退院した。
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神戸新聞NEXT 2018/5/24 05:05
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