アメリカのポンペイオ国務長官は、米朝首脳会談を中止した理由について、北朝鮮との事前の協議が思うように進まなかったことに加え、北朝鮮がアメリカへの非難を強めたことから、中止が妥当だという判断に至ったと説明しました。

アメリカのポンペイオ国務長官は24日、議会上院の公聴会に出席し、この中で、「米朝の間で会談を成功に導くために必要な準備ができなくなったことを遺憾に思う」と述べ、事前の協議でこのところ北朝鮮側から返答がない状況が続いていたことを明らかにしました。

そのうえで、ポンペイオ長官は、北朝鮮側が声明を通じてペンス副大統領などへの非難を強めたこともあり、中止が妥当だという判断に至ったと説明しました。

また、トランプ政権の今後の対応について、北朝鮮への最大限の圧力を継続するとして、「追加の制裁を検討することももちろんあるだろう」と述べ、追加制裁を科す可能性にも言及しました。

その一方で、ポンペイオ長官は「対話に戻ることを期待している」とも述べ、将来的な首脳会談の実現に意欲をにじませました。

5月25日 4時35分
NHK NEWS WEB
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