産経ニュース2018.5.25 21:51更新
http://www.sankei.com/politics/news/180525/plt1805250041-n1.html

 終盤国会で与野党の攻防が激しさを増す中、9月の自民党総裁選をにらんだ「ポスト安倍」候補の動きが早くも熱を帯びている。野田聖子総務相は25日、地方の女性議員との意見交換会を開き、女性政策を重視する姿勢を打ち出した。石破茂元幹事長も週末、女性党員の会合で講演し政策をアピールする。

岸田文雄政調会長は党員票の獲得を狙って地方行脚に力を入れる。

 「いくらなんでも低すぎるよね」。産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)が19、20両日に実施した合同世論調査の結果をみて、岸田派(宏池会)のベテランはため息をついた。党総裁にふさわしい人物を尋ねたところ、岸田氏は6・6%。石破氏(25・0%)や小泉進次郎氏(23・3%)、安倍晋三首相(22・4%)の上位3人に大きく水をあけられた。

 岸田氏は総裁選への対応を明らかにしていないが、出馬するなら「知名度不足」は致命的となる。地方票の重みが増すことも見据え、26〜28日に佐賀、三重、静岡の3県を回る。地元議員らとの懇談も予定されており、岸田派関係者は「会えば人柄の良さが分かってもらえるはずだ」と期待する。

 ただ、総裁選をにらみ、財政再建に意欲を見せた岸田氏だが、委員長を務めた党の特命委員会がまとめた政府への提言では、社会保障費抑制の数値目標の明記を見送るなど守りの姿勢が目立ち、「もっときつくてもよかった」(竹下亘総務会長)との声も出た。発信力の向上がカギを握る。

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