http://www3.nhk.or.jp/lnews/miyazaki/20180525/5060000758.html

05月25日 19時03分
4月、250年ぶりに噴火したえびの高原の硫黄山の火口内に、直径20メートルから30メートルほどの湯だまりができていることが分かりました。

湯だまりが出現しているのが分かったのは、先月19日に噴火が発生した火口の南側のすぐそばの、これまで泥水の噴出が確認されていた場所です。

気象台が監視カメラの映像を分析した結果、湯だまりは直径が20メートルから30メートルほどあり、温度も50度ほどあるとみられるということです。

一方、今月22日に行った現地調査では、えびの高原内の沢で引き続き白く濁った泥水が流れているのが確認されましたが、1週間前の調査の時よりも色は薄くなっているということです。

火山性地震は1日に数回と少ない状態で、気象庁は噴火警戒レベル2を継続し、硫黄山の山頂からおおむね1キロの範囲では大きな噴石に警戒するよう呼びかけています。

新燃岳は、今月22日以降火山性地震が1日50回前後で推移し、多い状態が続いています。火山性微動は観測されていません。

GPSによる観測では3月中旬以降、霧島連山の深い場所でのマグマの蓄積を示すと考えられる変化がみられていましたが、5月上旬以降、一部で伸びが鈍化しているということです。

気象庁は活発な火山活動が続いているとして噴火警戒レベル3を継続し、火口からおおむね3キロの範囲では大きな噴石に、2キロの範囲では火砕流に警戒を呼びかけるとともに、その外側でも風に乗って飛ぶ小さな噴石などに注意するよう呼びかけています。