http://www3.nhk.or.jp/lnews/yamagata/20180525/6020000754.html
(リンク先に動画ニュースあり)

05月25日 18時44分
編みがさと手ぬぐいで顔を隠した「化けもの」と呼ばれる人たちが酒をふるまいながら練り歩く、伝統の「天神祭」が鶴岡市で行われました。

「天神祭」は、学問の神様、菅原道真をまつる鶴岡天満宮に伝わる祭りです。
祭りでは、平安貴族の装束に身を包んだ道真役の男性や地元の子どもたちなどが、行列を作って市の中心部を練り歩きました。
行列には、編みがさと手ぬぐいで顔を隠した「化けもの」と呼ばれる人たちが従い、沿道の人たちに酒やジュースなどをふるまいました。

これは、道真が大宰府に流された際、道真を慕う人たちが身元が分からないよう顔を隠して酒を酌み交わしたという言い伝えが由来となっています。
3年続けて正体がばれなければ願いが叶うとされていて、無言のまま飲み物をつぐのが習わしです。
酒田市から訪れた女性は、「子どもの化けものはかわいらしかったです。人もたくさんいて、にぎやかでよかったです」と話していました。

「化けもの」にふんした地元の女性は、「鶴岡の文化に触れることができてうれしいです。正体は自分で周りにばらしてしまいました」と話していました。
天神祭の実行委員会によりますと、天気に恵まれたことなどから、去年より5000人多いおよそ16万5000人が訪れたということです。