https://www.cnn.co.jp/storage/2018/05/27/25e61cebdd98b94d22444f4b370c6b25/t/320/180/d/michael-rotondo-eviction-0522.jpg

2018.05.27 Sun posted at 18:03 JST
(CNN) 米ニューヨーク州の地方裁判所は27日までに、自宅の部屋に8年間居続けていた30歳息子の即刻の退去を求めた両親を支持する判断を示した。

同州カミラスに住む両親は今月、裁判所に提訴。今年2月から5回わたって息子に突き付けた通告状などを証拠として提出した。また、息子が新しい部屋を見付けるための資金提供も申し出ていた。

一方、息子は退去通告は半年間の時間的余裕を伴うべきだと主張。CNN姉妹局「HLN」の取材に、両親との同居は嫌で早急に出たいが、即座には出来ないと訴えた。

審理で息子側は、間借り人は退去前に半年の期間が必要とする慣習法が採用された過去の判例も引用したが、地裁判事は通告状だけで十分とその主張を退けた。息子は上訴を予定している。

また、両親が早急な退去を求めた理由は知らないとし、関係も悪化したと指摘。和解も期待出来る状況ではないと述べた。今後3カ月間内に両親宅を離れたいとも望んだ。

両親は5度の通告状で、即座退去や2週間内の荷物処理などを要求し、実家へ戻ることも拒否。この措置の履行に必要な全ての行動を取るとも警告していた。

一連の通告では、法律的な相談を受けて退去までの時間的余裕を1カ月に延ばし、応じない場合、強制的な措置も行使するとも知らせていた。だが、新居探しの費用として1100ドルを工面するなどの譲歩も示していた。

その他、数々の助言も息子に与え、金銭が必要になるとしてステレオなど金目の商品の売却も促し、乏しい仕事歴しかないがそれでも確保出来る職はあるとし「それを手に入れろ。お前は働かなければならない!」とも諭していた。新居の物色では母親が助けることが出来るとも申し出ていた。

CNN系列局WSTMが入手した裁判所文書によると、息子は「過去8年、家計の手助けや実家維持のための雑務手伝いも期待されていなかった」とし、「これが両親と共に住む合意の枠組みだった」と主張した。

30歳の息子
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裁判の行方を見守るマーク・ロトンドさんと妻のクリスティーナさん
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