低体温症は、いきなり来るからな。
それまで多少気分が悪い程度だったものが、突然立っていられなくなる。
目も開けられず、吐き気がする。頭は氷のように冷たい。

少しずつ段々調子が悪くなるのではない。
ある限界値を超えると急激に体の機能は停止するのだ。

それが寝ている間に起これば、異変に気付かぬまま心臓は止まってしまうのだろう。