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イージス・アショア 山口 萩への配備に理解求める
6月1日 21時05分

新型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の配備をめぐり、防衛省の大野防衛政務官が1日午後、山口県庁を訪れ、「北朝鮮が弾道ミサイルを実戦配備している状況は変わっていない」と述べ、萩市にある自衛隊の演習場を配備の候補地としていることについて理解を求めました。

防衛省は、北朝鮮による弾道ミサイル攻撃に備え、地上配備型の新型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」2基を導入する予定で、配備の候補地として山口県萩市と秋田市にある自衛隊の演習場を検討しています。

1日午後、防衛省の大野防衛政務官が山口県庁を訪れ、県や萩市などに説明を行いました。この中で大野防衛政務官は「北朝鮮が弾道ミサイルを実戦配備している状況は変わっていない。国民の生命財産を守るために配備が必要だ」と必要性を強調したうえで、「萩市にある演習場は地形などから配備の条件を満たしている」と述べ、理解を求めました。

これに対し村岡知事は「県として地域住民の安心安全をしっかり守る大きな役割がある。その点を注視しながら対応していく」と述べるとともに、国に対し丁寧に説明するよう求めました。

また大野防衛政務官は「今後調査にあたる業者を選定し、入札後なるべく早く実施したい」として、ことしの夏以降、速やかに現地で地質などの調査を行いたい考えを示しました。

地元の理解得ることが重要

説明を受けたあと山口県の村岡知事は、「すでに地元では不安が高まっており、国に丁寧な説明を求めて、住民の理解を得ながら進めることが重要だ。政務官からは『地元の理解なくしては進められない』という発言があり、これをしっかり守って進めてほしい」と述べました。