2018年6月2日 11時34分
 兵庫県明石市和坂の市営斎場「あかし斎場旅立ちの丘」で、通夜の参列者に賞味期限切れの日本茶が入ったティーバッグを渡したとして市が業者を登録停止の処分にしたことがわかった。

 返礼の粗供養品として44人に配布され、市は「健康被害の心配もある」として業者に再発防止を指示した。

 処分は5月28日付。斎場の粗供養品の業者は市内の計3社が登録し、市が遺族側に紹介している。

 市斎場管理センターによると、ティーバッグ(10個入り)は、同20日に行われた通夜で配られた。参列者計94人が受け取り、大半の賞味期限は2019年1月だったが、今年3月までの茶が混入していた。

 期限はティーバッグの包装に記載されていたが、業者は「気がつかなかった」と話しているという。

 参列者が翌日の告別式で指摘して発覚。斎場にも苦情の電話があったという。業者は喪主のほか、全参列者の自宅などに出向いて謝罪し、交換に応じた。

 賞味期限は品質が変わらず、おいしく飲食できる期限のことで、茶の場合は風味が悪くなることがあるという。
http://sp.yomiuri.co.jp/national/20180602-OYT1T50012.html