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宇宙飛行士 金井さん無事帰還 笑顔で手をふる
6月3日 22時28分

日本人宇宙飛行士の金井宣茂さんは、およそ半年間にわたる国際宇宙ステーションでの滞在を終え、日本時間の3日午後9時40分ごろロシアの宇宙船「ソユーズ」で中央アジアのカザフスタンの平原に着陸し、無事、地球に帰還しました。

およそ半年間の長期滞在を終えた宇宙飛行士の金井宣茂さんは、ロシア人とアメリカ人の2人の宇宙飛行士とともにロシアの宇宙船ソユーズに乗り込み、日本時間の午後6時すぎに国際宇宙ステーションを離れました。
そしてエンジンを逆噴射してスピードを落とし高度を下げたあと、午後9時すぎに地球の大気圏に突入しました。

ソユーズは、大気に高速でぶつかることでおよそ2000度の高温にさらされたあと、高度およそ10キロ付近でパラシュートを開き、午後9時39分、中央アジアのカザフスタンの平原に着陸しました。

金井さんは、午後10時すぎにソユーズのカプセルから運び出され、やや疲れた表情ながら、周りの人たちに手をふり、笑顔を見せていました。そして集まった報道陣の問いかけに笑顔で答えていました。

JAXA=宇宙航空研究開発機構によりますと、金井さんの健康状態に問題はないということです。

金井さんはこのあとアメリカ・テキサス州のジョンソン宇宙センターに向かい、地球の重力に慣れるためのリハビリなどを受けることになっています。

金井さん「白いご飯とみそ汁を食べたい」

金井宣茂さんは、ソユーズから運び出されたあと報道陣の問いかけに対し、「うまくできたこともあるし、できなかったこともありますが、よい経験をさせてもらいました。これからもっと多くの人が宇宙に行く時代になると思うので、その中で先駆けて宇宙で仕事ができてよかった」と、この半年間の滞在をふり返りました。

また、体調について問われると、「体が重いですね。改めて重力を感じました」と答え、地球の重力を実感している様子でした。そして、地球に帰還して、これから何をしたいか尋ねられると、「あしたからリハビリなどの新たな任務が始まるので、まずはスケジュールを確認したいです。ずっと宇宙食を食べていたので、おいしい白いご飯とみそ汁を食べたいです」と話していました。