http://www3.nhk.or.jp/lnews/gifu/3086503961.html

刃物振り回し外国人実習生逮捕
06月03日 19時31分

2日夜、岐阜県本巣市で畑荒らしをしていたとみられる外国人技能実習生の女が、見回りに来ていた夫婦に向かって包丁を振り回し、そのまま自転車で逃げました。
女はその後、岐阜市内で逮捕され、容疑を否認しているということです。

2日午後8時すぎ、本巣市仏生寺で、50代の夫婦が畑荒らしを警戒して車で畑を訪れたところ、自転車2台が止まっているのを見つけました。
女1人が先に自転車で逃げ、残る1人の女の自転車のかごには、ビワがたくさん入っていたほか、そばには袋に入ったキャベツもあり、夫婦が話しかけたところ、女は突然、持っていた包丁を2人に向かって振り回し、自転車に乗って逃げました。
2人にけがはありませんでした。

通報を受けた警察が、その後、岐阜市内で女を見つけ、暴力行為等処罰法違反の疑いで逮捕しました。
逮捕されたのは岐阜市小西郷に住む技能実習生で中国人の肖蘭燕容疑者(39)で、調べに対し「同意しません」と容疑を否認しているということです。
警察は逃げたもう1人の行方を捜査しています。

刃物を突きつけられた被害者で本巣市の農家の男性(57)が現場で取材に応じ、当時の状況を説明しました。
男性は発見した時の状況について「車を運転していると自転車の反射材が光って止まっているのが見えた。絶対誰かがいるなと思った」と話しました。

そして、女に話しかけると「女は謝ってきた。自転車のかごのなかにはびわが50個から60個ぐらい入っていた。こちらが見せてもらった在留カードを返すと突然包丁を突きつけてきた。自転車を押しながら包丁を振り下ろしたり、8の字に振り回したりして、こちらが引き下がると東の方に逃げていった」と説明しました。

現場には、女たちが残していったとみられる袋に入ったキャベツがあり、近くにある男性のキャベツ畑では道路近くのキャベツばかり刈り取られていました。
男性は「相手は小柄だったので自分は怖くなかったですが一緒にいた妻にけががなかったのは不幸中の幸いです。ここ1、2年は少ないですが長年、野菜の窃盗に悩まされてきました。精魂こめて作った作物を盗まれるのは悔しいの一言です」と話していました。