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決壊に警戒必要なため池1400か所も 福岡 九州北部豪雨で教訓
6月5日 4時25分

九州北部豪雨を教訓に福岡県が県内のため池を改めて調べた結果、警戒が必要な池は当初の80か所を大幅に上回るおよそ1400か所に上ることが新たにわかり、県はため池ごとに被害のシミュレーションを作成して対策につなげる新たな取り組みを始めました。

去年の九州北部豪雨では福岡県朝倉市で48のため池が決壊したり堤が壊れたりする被害を受けたことから、福岡県は県内に4050か所あるため池を改めて調査しました。

その結果、決壊するなどして下流の住宅や公共施設に被害を及ぼすおそれがある警戒が必要なため池は当初の80か所を大幅に上回り、1408か所に上ることが新たにわかりました。

あふれる前に水を逃がす「洪水吐き」と呼ばれる排水施設に重点を置いて調べ直したところ、問題がある池が新たに見つかったということで、観測史上最大の雨が降った場合、排水が追いつかず水があふれる可能性があるということです。

結果を受けて、福岡県はため池ごとに被害のシミュレーションを作成し、市町村に提供する新たな取り組みを始めました。

福岡県農山漁村振興課の上村茂一係長は「実態を把握してもらい、早めの避難を呼びかけるなどの対策につなげたい」と話しています。