佐賀県佐賀市久保泉町川久保の残土置き場の土中から山口県下関市の男女2人の遺体が見つかった事件で、殺人などの罪に問われた於保照義被告(68)=神埼市=の裁判員裁判初公判が4日、佐賀地裁(吉井広幸裁判長)で開かれた。於保被告は殺人に関して「黙秘します」と述べ、弁護側は「全てを争う」とした。

 起訴状によると、於保被告は2014年8月15日、残土置き場で、在日韓国人で下関市長崎町の会社経営羅時燦(ラジサン)さん=当時(76)=と知人の同市新地西町、無職松代智恵さん=同(48)=を約5メートルの穴に落とすなどして窒息死させたとしている。

http://www.saga-s.co.jp/articles/-/225886