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神戸製鋼の一部工場 不正製品リスト基に10年間改ざん繰り返す
6月6日 4時08分

大手鉄鋼メーカー「神戸製鋼所」が製品の検査データの改ざんを繰り返していた事件で、一部の工場では、この10年間、本来の基準を満たしていないのに出荷した不正な製品のリストを基に改ざんを繰り返していたことが捜査関係者などへの取材でわかりました。リストは代々の担当者の間で引き継がれていたということで、東京地検特捜部と警視庁は組織的に不正が行われていたと見て実態の解明を進めています。

神戸製鋼は、去年10月以降、検査データが改ざんされたアルミや銅製品などが国内外の延べ688社に出荷していたことが会社側の調査でわかっています。

これを受けて、東京地検特捜部と警視庁は5日、製品の品質などについてうその表示を禁じた不正競争防止法違反の疑いで東京 品川区や神戸市にある本社などを捜索しました。

会社側の調査で、改ざんは遅くとも1970年代から行われていたと見られていますが、一部の工場では、この10年間、本来の基準を満たしていないのに出荷した不正な製品のリストを基に、改ざんを繰り返していたことが捜査関係者などへの取材でわかりました。

リストは、表計算ソフトのファイルで不正な製品の番号や品質などが記載されていて、代々の担当者の間で引き継がれていたということです。
特捜部と警視庁は組織的に不正が行われていたと見て実態の解明を進めています。