大手小町(OTEKOMACHI)6/9(土) 8:20配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180609-00010000-otekomachi-life

 湯せんや電子レンジで温めて食べるレトルトカレーの売れ行きが好調だ。民間の調査会社の推計では、市場規模が昨年、カレールーを逆転した。手軽に用意できる上、1人分ずつ作ることができる点が、共働きが増えるなどした現代の家庭の食卓にマッチしているようだ。

共働き増加や個食化で

 調査会社インテージ(東京)が、全国の主要なスーパーやコンビニエンスストアなどの販売データを基に推計した市場規模では、これまでルーがレトルトを上回ってきたが、差は縮まっていた。昨年は、レトルトが前年より15億円増えて過去最多の461億円。ルーは456億円と前年より33億円減少し、初めてレトルトがルーを上回った。

 同社は「東日本大震災の影響や共働き世帯の増加で、長期間ストックでき、用意が簡単で時間がかからないレトルトが見直された」と分析。少子高齢化などの影響で、家庭内で1人で食べたり別々のものを食べたりする傾向が強まっていることから、1人分ずつ分けられている点も支持されているとみる。

「家庭の味」ではなくなる

 カレーを活用した街おこしなどを手がけるカレー総合研究所(東京)代表の井上岳久さんは、「製造が大手企業に限られるルーとは違って、レトルトは中小企業でも参入しやすい。ご当地カレーなども含めて600品以上が登場しており、市場を盛り上げている」と話す。

 大手でも、依然としてルーの売り上げが上回っているとは言え、レトルトが伸びており、販売に力を入れている。

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