北九州市は8日、昨年末の閉園までスペースワールド(SW、八幡東区)で展示され現在は米国で保管されている「月の石」について、所有者の米航空宇宙局(NASA)から市への無償貸与が許可されたと発表した。年内にも、市立いのちのたび博物館(同区)に臨時スペースを整え公開する方針。SWがあった北九州の地で、月の石が再び宇宙への憧れをかき立てそうだ。

 市などによると、月の石は1969年にアポロ12号が月面で採取した実物で、重さは176グラム。SWの運営会社がNASAから借りて、90年のオープン時から常設展示していた。市は閉園前の昨年11月ごろ、NASAと交渉を開始。5月末に認められたという。

 月の石は将来、いのちのたび博物館近くに整備予定の新しい市立児童文化科学館で展示するとしている。


西日本新聞 2018/06/09
https://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/423170/