東洋経済オンライン 2018年6月10日 6時0分
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席を確保するために、置いた私物を盗まれてしまうトラブルには注意が必要です(編集部撮影)

セルフサービス方式のカフェやファストフード店が増えた。気軽に立ち寄りテイクアウトもできる便利さと、店側にとってはフルサービス店に比べて人件費をコントロールできることも要因だろう。

しかし、そういったお店は基本的に混んでいることが多い。困るのが、注文して商品を受け取っても店内に飲食するための席がない場合だ。

先日、筆者のゼミ生から「ファストフード店で、席取り用にテーブルに置いていたハンドバッグが注文中に盗まれてしまい、たいへんな思いをした」という話を聞いた。財布、定期券、学生証、家の鍵など大事なものがすべて入っていたという。

注文前に席を取るのはマナー違反?

かつて、日本人は「水と安全がタダだと思っている」と言われ、海外に出掛けたらそうではないという戒めにこの言葉が使われたが、もはや国内でも水と安全どちらもタダではない状況にある。

そもそも注文前に席を確保するためにバッグなどのモノを置くことはマナー違反という考えの読者もいるのではないだろうか。

たとえば、日帰り入浴施設などでは、洗い場やリラックススペースのソファなどの場所取り禁止をうたっている場合が多い。場所取りをしている間は誰も使えず、むしろ混雑の原因にもなるからだ。

しかし最近、セルフのカフェやファストフード店などでは禁止ではなく、むしろ注文の際に店員から「席は確保されていますか?」と聞かれ、席を確保してからオーダーするように勧める店も見られる。

こういったお店には全国的に展開するチェーン店が多い。ただ、本部が現場に「席取り」に対してマニュアルを設けているわけではないようだ。「店舗ごとにお客様の状況を見て判断し対応している」(大手コーヒーチェーン)といった回答も得られた。

お店としては注文しても席がないという苦情を受けても困るから、まず席を確保してから注文してほしいということだろう。暗黙知としてあったマナーとしての問題より、クレーム防止を優先しているものと思われる。

混雑時に1人だったらどうすればいいのか

問題は1人で利用した場合だ。複数人での利用であれば、誰かを席に残してオーダーに向かえばよいが、1人の場合は何か持ち物をテーブルや席に置いてオーダーせざるをえない。その間は持ち物から目を離すこととなり、冒頭の学生のように誰かに盗まれる可能性がある。混雑しているときはなおさらだ。

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