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大麻は大麻。では大麻とは

大麻とは、古来から衣料用・食料用・紙用・医療用・儀式用に使われ、日本人に親しまれてきた植物のことであり、第二次大戦前はその栽培が国家によって奨励されてきたものである。

古来から「麻」は神聖なるものとして取り扱われてきた。
今は、昔、天上より麻の
草木を伝って神々がこの地上に降り立たれたとされ、今日でも神社、社寺、仏閣で、特
に魔よけ、厄除け、おはらい等に種々用いられています。

「麻」の育成が素晴らしく速く、その成長が発展、拡大にも
つながり大きく根を張ることも含めて、商売繁盛、事業発展、子孫繁栄にも根を張るとして、縁起物で重宝されます。

事ある毎に「麻」にふれる機会の多い人ほど幸せであるといわれております。

そもそも大麻とは神道において天照大神の御印とされ、日本人の魂であり、罪・けがれを払う神聖なものとされてきたのである。
天照大神とは、生命の源である太陽すなわち大自然のエネルギーのことであり大麻はその大自然の太陽エネルギーを具体化したものであって、
日本人の魂とは、麻に象徴される大自然のエネルギーのお陰で生かされているという心のあり方を云うのではないかと思う。
大麻は天の岩戸開きの際にも使われているし、天皇の即位に際して行なわれた大嘗祭において天皇が使用した着物も麻で織られているのである。
この麻の着物は「あらたえ」と呼ばれているが、徳島県に住む古来から麻の栽培・管理をしてきた忌部氏の子孫によって献上されたものである。

このような罪・穢れを祓うとされた神聖なる大麻が、敗戦後の占領政策のもとで犯罪の対象物とされてしまったのである。

占領政策の目的は、日本の古来の文化を否定し、アメリカ型の産業社会を作ることにあったと思われるが、
日本人にとって罪・穢れを祓うものとされたきた大麻を犯罪として規制することは大麻に対する従来の価値観の完全なる否定であり、極めて重大なことであると思う。
それで、本来の日本人としてのアイデンティティを充分に正統に確立することが出来るのか。

大麻は薬用として何千年も使用され、また日本薬局方にも当初から有用な薬として登載されていたのにも関わらず、大麻取締法の施行に伴って薬局方から除外されてしまったのである。

人間は、植物を初めとする自然の恵みの中で生かされているのであって、日本人の伝統の中には自然を聖なるものとして大切にしてきたものがあった。
しかしそこに住む人々の生活を破壊する結果を招く様な経済開発が国策として進められてきたために、川や海そして大地と大気は汚染されてしまったのである。

また、精神面でも、生活の中心が他者との競争関係に立った上での生活の確保にあったために、心の根底に不安感と孤独間を抱えたままの精神生活をしてきたと思う。
「人はどこから来てどこへ行くのか」というのが人生の大問題であるが、どこからきたのかもわからずどこへ行くのかもわからないのでは人生の生きがいがわからないということにもなる。

まさにこの意味での人生に対する良き信念が、大自然との融合的生活という過去の良き日本の伝統が切断されたことによって、無くなってしまったのではないかと思う。

現行の大麻取締法は、日本人にとって、大自然のシンボルであり罪・穢れを祓うものとされてきた大麻を、聖なるものから犯罪にしたものであって、まさに日本人の精神を根底から否定するものである。
それは例えば日本人に英語のみを話すことを強要するのと同様な日本文化の否定であり、さらに大麻の持つ恩恵の有効利用を妨げるものである。