>>590
いや、ある。
【医療大麻が必要か不要かの議論はもう意味がない】
数年前までは、
「医療大麻が本当に必要なのか」、「病気の治療に役立つのか」
という観点から議論されてきたように感じます。
そのため、基礎研究や臨床試験の結果が議論され、考察されてきました。

最近は、医療大麻の有用性が認識され、病気の治療における使用法などに関して少しづコンセンサスが得られるようになりました。
最近の論文では
「The established roles for cannabinoid therapies include pain, chemotherapy-induced nausea and vomiting, and anorexia.
(カンナビノイド治療の確立した役割として抗がん剤誘導性の吐き気や嘔吐や食欲不振がある)」
という表現で、いくつかの症状や病気において、医療大麻やカンナビノイド製剤の有効性は確立しているのです。

Curr Oncol. 2016 Dec; 23(6): 398–406. A user’s guide to cannabinoid therapies in oncology 

研究が進むにつれ、医療大麻を否定する意見は少数派になり、病気の治療手段の一つとして利用を推奨する考え方が主流になりつつあります。
それは、医療大麻の合法化が世界中で広がっていることから理解できます。
医療の先進国では、ほとんどの国で医療大麻や大麻製剤の使用が合法化あるいは非犯罪化されています。
アメリカ合衆国では、まだ連邦法は医療大麻の使用を認めておらず、規制物質法で大麻はスケジュールI(乱用の危険が高く、医療価値がない)に分類されています。
精神作用のないカンナビジオール主体の製品(CBDオイル)もスケジュールIに分類されています。
しかし、州法によって医療大麻が合法とみなされる州は過半数を突破しています。