https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20180612/0000707.html

米朝首脳会談 道内の受け止めは
06月12日 18時16分

史上初めてとなった米朝首脳会談が12日シンガポールで行われ、朝鮮半島の完全な非核化などについて合意しました。
道内では合意に期待する声がある一方、北朝鮮の今後の対応に注視したいといった声が聞かれました。

アメリカのトランプ大統領と北朝鮮のキム・ジョンウン朝鮮労働党委員長は、シンガポールのリゾート地にある高級ホテルで史上初の米朝首脳会談に臨み、日本時間の午後3時前に会談の成果として共同声明に署名し、朝鮮半島の完全な非核化に向けて取り組むこと米朝で新しい関係を樹立するため取り組むこと永続的で安定した平和体制構築へ努力することなどに合意したということです。

また、トランプ大統領はその後に記者会見の中で拉致問題を取り上げたことを明らかにしました。

札幌市の43歳の男性は「子どももいるので朝鮮半島情勢が気になる。ただ知らない間に日本が国際社会の議論から置いて行かれないかが心配。次なるミサイル発射は勘弁して欲しい」と話していました。

また美唄市の21歳の男子学生は「これまで北朝鮮は合意を守ってこなかったが、米朝の合意通り非核化が進んでほしい。拉致問題の解決にも期待したい」と話していました。
拉致問題について札幌市出身の拉致被害者、石岡亨さんの兄の章さんはNHKの取材に対し「今の時点では内容が何も分からないが、これから安倍総理大臣にも細かい説明があり、僕らにも伝えられることがあるかもしれない」と話しています。

太平洋戦争中、両親が朝鮮半島から北海道に移り住んだものの、戦後は朝鮮戦争で帰国できなくなった在日韓国人2世のイム・ピョンテクさんは「南北の冷戦構造が解き放たれるかどうかのということに向けて平和的解決に向けての大きなステップになると感じる。これから朝鮮半島の平和のために何が出来るか考えたい」と話しています。