実際に日本を訪れれば、期待した程のものではなくがっかりする。

江戸は大きな町程度の感じである。都市に散在している貧弱な木造住宅、その中にそびえ立つ王の居所も、宮殿というよりは単なる城壁のような姿で非常にみすぼらしい。

そして、それよりも深刻なのは、支配層の行動だ。民族のレベルの低さを放置し、それを根絶することにまったく関心がない。

文化の発展で最も重要なのは公衆道徳であるが、日本人には公衆道徳が少しも存在していない。路上で服を脱いで歩き、どこにでも尿や便などの排泄行為をする。一言で言うと公衆道徳が完全に欠如しているのである。

この点で日本人の考え方は、欧州人とはあまりにも差がある。日本を訪れる人々は、欧州とは一挙手一投足が、まったく違う姿を常に目にすることになるだろう。どんな都市や村にも銭湯はあるが、そこでは間違いなく男女が一緒に入浴する姿を見ることができる。