●C・P・ツュンベリー『江戸参府随行記』1778年
江戸と都を結ぶ街道のあちこちに、たいていは足に障害のある乞食がいた。
この国の他の場所では障害者はごく稀だったので、これは私には極めて異常なことに思われた。(p. 200)

●ジーボルト『江戸参府紀行』1897年
街道はここらではたいへん活気があった。これまでより乞食が多かったし、旅行者の慰めに
六歳から一二歳ぐらいの少年少女が上品とはいえないトンボ返りをしていた。

●オールコック『大君の都』1863年
たしかに、乞食はいる。首都のなかやその周辺にはかなり多数いる。(中巻, p. 222)

●E・S・モース『日本その日その日』1917年
ある町で、私は初めて二人の乞食を見たが、とても大変な様子をしていた。
即ち一人は片方の足の指をすっかり失っていたし、もう一人の乞食の顔は、
まさに醗酵してふくれ上らんとしつつあるかのように見えた。(1巻, p. 44)