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生命の起源に迫る 小惑星「リュウグウ」の最新画像は
2018年6月14日 22時57分

生命の起源に迫ろうと、4年前に打ち上げられた探査機「はやぶさ2」が、目標の小惑星「リュウグウ」までおよそ800キロの距離に迫り、14日、最新画像が公開されました。「リュウグウ」の丸い形状がはっきりとわかり、直径がおよそ900メートルあることも画像分析から確認されたということです。

4年前に鹿児島県から打ち上げられた小惑星探査機「はやぶさ2」は、現在、地球からおよそ3億キロ離れた宇宙空間を飛行していて、目標の小惑星「リュウグウ」までおよそ800キロの距離に迫っています。

JAXA(じゃくさ)=宇宙航空研究開発機構は14日会見を開き、「はやぶさ2」が13日撮影した最新の画像を公開しました。

拡大するとまだ画像に荒さはあるものの、JAXAは「リュウグウ」が全体的に丸い形状をしていることが確認できたと説明しました。

ただし一部に角張ったように見える部分があり、今後、詳しい形状を明らかにしていきたいとしています。

また今回の画像分析から、直径はおよそ900メートル、自転の周期は7時間40分ほどであることが確認できたということです。

はやぶさ2は、今月27日前後に「リュウグウ」から20キロの地点に到着して軌道に入り、表面や形状を詳しく観測し、その後、着陸して岩石の採取を行う最大のミッションに挑む予定です。

水や有機物が見つかれば、生命の起源に迫れる可能性もあると期待されています。

JAXAの吉川真ミッションマネージャは「これからさらに近づくので、来週にはもっと鮮明な画像が撮れる。リュウグウの姿がだんだん、わかってくることに期待を高めている」と話していました。