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米コムキャスト 21世紀フォックス買収を提案
2018年6月14日 20時21分

アメリカのケーブルテレビ最大手のコムキャストは、ハリウッド映画の制作などを手がけている21世紀フォックスに対して、7兆円余りで買収することを提案しました。21世紀フォックスはすでにウォルト・ディズニーとの間で買収に合意しており、買収合戦に発展する可能性が出てきました。

アメリカのケーブルテレビ最大手のコムキャストは13日、21世紀フォックスに対して、中核事業を650億ドル、日本円で7兆円余りで買収することを提案しました。

21世紀フォックスは、ハリウッド映画やテレビ番組の制作を手がける娯楽大手で、ウォルト・ディズニーが524億ドル、日本円でおよそ5兆7000億円で買収することですでに合意しています。

アメリカでは通信大手AT&Tが、CNNテレビなどを傘下に置くタイムワーナーを買収する計画をめぐり、ワシントンの連邦地方裁判所が12日、買収の中止を求めた司法省の訴えを退け、計画を承認する判断を示したばかりです。

コムキャストは、映像コンテンツを配信する通信会社と制作するメディアの「垂直統合」が認められたことを受けて、今回の買収を提案したとしています。

コムキャストもディズニーも、映像コンテンツの充実を図ることでネットフリックスなど、急成長するインターネットの動画配信事業者に対抗したい方針で、21世紀フォックスの買収合戦に発展する可能性が出てきました。