2018.06.15 07:00
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遙か彼方に輝く青煙。地球から2800万光年はなれた活動銀河核「IC 4870」をハッブル宇宙望遠鏡が捉えた。

■ IC 4870

IC 4870はアメリカの天文学者デリール・スチュワートが1900年に発見したもの。2800万光年も離れていながらもまばゆい光を放つのは、これが活動銀河核であるからだ。
中央に超大質量ブラックホールが存在するこの活動銀河核は、近くにある物質を取り込んでおり、その周囲から光や電波などが放出される。それがこの明るい光の源なのだ。またIC 4870は活動銀河の中でも「セイファート銀河」と呼ばれるタイプのもので特徴的なスペクトル線を持つ。

■ ハッブルで遠く彼方の銀河を観察
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NASAは、ハッブル宇宙望遠鏡を用いてこのIC 4870周辺の活動銀河核の小構造を観察することで、衝突や融合、ジェットの様子、銀河核と周囲環境の相互作用などの痕跡を見ることが出来るとしている。このような観察から、我々の暮らす宇宙の本質が天文学者らによって徐々に明かされていくのだ。
青く渦巻く遠いIC 4870から明かされる銀河の秘密、今後の天文学的発見に期待したい。
Text by Discovery編集部