0001みつを ★
2018/06/15(金) 22:10:32.96ID:CAP_USER977万年前の地層「チバニアン」 天然記念物指定を答申
2018年6月16日 0時04分
「千葉時代」を意味する「チバニアン」として、地球の歴史の一時代を代表する「国際標準地」への登録を目指している、千葉県市原市のおよそ77万年前の地層について、文化庁の文化審議会は15日、国の天然記念物に指定するよう答申しました。
千葉県市原市の川沿いにある「養老川流域田淵の地磁気逆転地層」には、およそ77万年前に地球の磁場のN極とS極が最後に逆転した痕跡が残り、日本の研究グループが46億年の地球の歴史の一時代を代表する「国際標準地」に登録するよう国際学会に申請しています。
研究グループは、登録されればおよそ77万年前〜12万6000年前の時代を、「千葉時代」を意味する「チバニアン」と名付けることを目指しています。
この地層について文化庁の文化審議会は15日、「学術上極めて価値が高い」として、国の天然記念物に指定するよう文部科学大臣に答申しました。
天然記念物に指定されると、開発などをする際には文化庁長官の許可が必要となることから、保存が条件となっている「国際標準地」の登録に向け弾みがつくということです。
研究グループの、茨城大学の岡田誠教授は「指定されれば、国際標準地に登録するための条件を1つクリアできる。登録に向け、また一歩前進できたと思う」と話しています。
「大きな一歩に」
これについて、千葉県市原市の小出譲治市長は、「とても誇りに思う。これで地層を保護する態勢を取れるようになった。子どもたちに地学への興味を持ってもらうための教育の場として、また、観光資源としての活用も図っていきたい」と話していました。
地層の周辺で、草刈りなどのボランティア活動を行っている団体の石井あゆみ代表は「国が重要なものだと認めてくれれば、『国際標準地』としての登録に向けても、大きな一歩になると思います。見学に訪れた人たちに地層の価値を伝えるなど、地元でも取り組みを進めていきたい」と話していました。
千葉県の森田知事は、「大変、喜ばしいことだ。今後は地層や周辺の景観などの保護が図られるだけでなく、研究や地学教育の場としての活用などさらなる効果を期待したい」というコメントを発表しました。