6/17(日) 10:24配信
デーリー東北新聞社

 2016年8月、青森市立浪岡中2年の葛西りまさん=当時(13)=がいじめを訴えて自殺した問題で、市いじめ防止対策審議会(会長・野村武司弁護士)は16日、東京都内で会合を開き、7月中旬に報告書原案の内容を遺族に説明する方針を決めた。

 会合には全6委員が出席。約3時間にわたり、報告書全体の整合性や、記述内容などについて非公開で検討した。

 終了後、野村会長が報道陣の取材に応じ「今回の会合で新たに見えた課題を次回で再検討し、遺族に原案の内容を説明する」との考えを明らかにした。委員は7月中旬に青森市を訪れ、遺族側の意見を聞く。

 最終的な市教委への答申時期は未定としつつ、「遺族から意見を聞き、修正を加えた後、7月下旬から8月上旬の答申になるだろう」との見通しを示した。「遺族の知りたい気持ちに応えるのが審議会の役割。どういう形で事態が起きたのか、証拠を基に伝えることを一番に考えている」と述べた。

 報告書の作成を巡っては、遺族側が前身の審議会に対し、明確な根拠が示されないまま、りまさんが「思春期うつ」に認定されたと反発。委員の任期満了に伴い、答申前に全委員が退任。昨年12月に新たな委員6人でつくる審議会が調査を開始した。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180617-00010002-dtohoku-l02