訪日客1300万人を突破 過去最高ペース

 日本政府観光局(JNTO)が20日発表した5月の訪日客数は、前年同月比16.6%増の267万5千人となった。
 過去最高ペースが続いており、1〜5月累計では1300万人を突破。年間3000万人を上回る可能性が高まっている。

 訪日客を国・地域別に見ると、中国が前年同月比29.3%増の66万8600人と最も多かった。
 団体ツアー客による「爆買い」は一服したものの、個人やリピーター客が着実に増加しているとみられる。

 2位は14.6%増の韓国、3位は8.0%増の台湾だった。
 5月に成田―ジャカルタ間で格安航空会社(LCC)が就航したインドネシアが26.5%増となるなど、アジア圏の国々が引き続き全体をけん引した。

 米国や英国、フランスなど欧米諸国も軒並み、前年同月比2桁増となった。
 観光庁の田村明比古長官は「旅行先として日本の認知度が向上している」と指摘した。

 17年の年間訪日客数は2869万人だった。政府は20年までに訪日客数を4千万人、消費額を8兆円にする目標を掲げている。

日本経済新聞 2018/6/20 19:00
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO32009040Q8A620C1EE8000/