https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180621-00010011-nishinpc-soci

4月に酔った男に壊され、地元住民らが修復を進めていた「天神地蔵」が21日、福岡市・天神の
天神交差点脇に再び設置された。管理する天神2丁目1、3区町内会長の藤木敏一さん(68)は
「無事に戻せて一安心。これからも地域と交通の安全を見守ってほしい」と手を合わせた。

天神地蔵は1979年、暴走族の取り締まり中にバイクにはねられ殉職した福岡中央署の巡査、田中政義さん
=当時(28)、死亡後に警部補=の慰霊のため、明治通りと渡辺通りが交差する福岡ビル前に建てられた。
地域住民から親しまれてきたが、4月24日未明、県内の20代の男が酔っぱらって蹴り、地蔵の首が折れ、頭が取れた。

藤木さんらは有志からの募金など約10万円をかけて修復した。この日は、新品同様になった地蔵を鎮座させ、
元の通りに上着やマフラーを着せた。殉職した田中さんと警察学校同期生だった元福岡中央署長の常岡和明さん
(66)は「正義感が強い田中君の思いとともに、天神の心のオアシスになってほしい」と話した。


修復を終え、再び天神交差点脇に設置された「天神地蔵」。元の通りに上着やマフラーを着せた=21日午前、福岡市中央区
https://lpt.c.yimg.jp/amd/20180621-00010011-nishinpc-000-view.jpg