鹿ふん使った肥料で野菜初収穫

http://www3.nhk.or.jp/lnews/nara/20180622/2050000272.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

国の天然記念物に指定されている「奈良のシカ」のふんで作った肥料をPRしようと、
この肥料で育てた野菜の収穫が22日、初めて行われました。

肥料は、シカの保護団体「奈良の鹿愛護会」が奈良公園内にある
シカの保護施設のふんを使って20年前から作っています。
この肥料の効果を確かめ、もっとPRしようと、保護団体では
先月施設の一角を畑にして野菜作りを始めました。

22日は初めての収穫が行われ、保護団体の職員たちが、かぶや小松菜、チンゲン菜などを収穫しました。
肥料はシカのふんにシカの食べ残した米ぬかや大麦などを加え、
かき混ぜて発酵させながら約4か月かけて作ります。
有機物が多く土を肥やすのに効果があるということです。

保護団体では年間約30トンの肥料を作り、5キロ100円で事務所で販売していますが、
ほとんど売れておらず、販路の拡大が課題になっています。

「奈良の鹿愛護会」の飯尾英郎さんは
「野菜の育て方がまずくて葉っぱが虫に食われたりしたが野菜自体はしっかり育っている。
肥料の効果を確かめ、売り上げを伸ばしてシカの保護活動に使いたい」
と話しています。

06/22 17:44