東アジアの安全保障環境が激変するなか、日本が「独立と平和」を維持するうえで不可欠なのが、憲法改正だ。中曽根康弘元首相を祖父に持ち、昨年の衆院選で初当選した自民党の中曽根康隆衆院議員(36)が、改憲への決意を激白した。同年代の小泉進次郎筆頭副幹事長(37、当選4回)や、伯父の前川喜平前文科事務次官についても語った。

 「平和憲法が、平和を保証してくれているわけではない。戦後70年以上が経過し、時代に合わない規定は変えるべきだ」

 憲法を「日本人としての最も大事な背骨」と表現する康隆氏は、憲法9条を念頭に、こう訴えた。自民党1期生の有望株だ。

 憲法改正は、中曽根元首相の悲願でもある。100歳となった5月27日には「与野党を問わず、国民世論の喚起と共(とも)に真に国民参加となる憲法の実現」を目指すことに期待するコメントを出した。

 だが、中曽根元首相の「与野党を問わず」の思いと裏腹に、立憲民主党などの左派野党は「モリカケ問題」に執着し、国会の憲法審査会の議論は、停滞を余儀なくされている。

 康隆氏は「日本を憂う危機感は、祖父と私に共通する。なぜ今、改正が必要なのかについて、国民の理解を得られるよう説明する責任が、われわれにある」と強調した。

 ただ、一族の中で、毛色の違う人物がいる。康隆氏の父、中曽根弘文元外相の義兄にあたる前川氏だ。共産党系の「日本民主青年同盟」埼玉県委員会が5月に開いた会合で、「国民がつくり、国が守るべき憲法を変えようという自民党は、あり得ない」と述べ、反対姿勢を鮮明にしたのだ。

 康隆氏は「伯父にも言論の自由はあるが、国益を損ねる不必要な言動は控えてほしい」と語り、憲法観の違いを次のように指摘した。

 「今の憲法が平和を守ってくれているわけではない。現在と未来の日本を守るための憲法に変えていく。最前線に立つ自衛隊を明記し、『違憲』の可能性を排除しなければいけない」

 また、米コロンビア大大学院時代の学友で、国会議員としては先輩にあたる進次郎氏は、加計学園問題や東京電力福島第2原発の廃炉をめぐって直言を続け、賛否両論を巻き起こしている。

 康隆氏は「目立ちたいとか、迎合するとかいう下心からではなく、自らの信念に従って発言しているのだろう。党内議論の活性化のため、進次郎氏のような問題提起は必要だ。発言への批判が出ることも、健全な体質の証しだろう」と述べた。

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2018.6.23
ZAKZAK
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