>欧州も打ち上げロケットの半分はロシア製やし
欧州のメインは、大型ロケットの「アリアン5」。これは大きすぎるので、
小さな荷物では中型ロケットのロシア製「ソユーズ」を買って打ち上げてます。
開発中の「アリアン6」がデビューすると、中型〜大型をカバーするので、ソユーズは不要となります。

 >日本もそろそろ有人宇宙飛行考えるなら、大型ロケット開発に乗り出さんと
開発中のH3ロケットは、世界最大級(低軌道に25トン前後)となります。
そもそも有人飛行に使われているソユーズや長征2F型などは、低軌道に8トン級の中型ロケットで、
H3の最小型(コアのみ)とほぼ同じ能力です。

 >アメリカのロケット技術も半ばロシア系統になってる
ロシアのエンジンRD-180を使った「アトラスV」などで、
「ファルコン9」「デルタ4」などはアメリカの技術です。
開発中の「ヴァルカン」ロケットが完成すると、アトラスVは引退し、ロシアの技術は消えます。

 >大型ロケットの開発力をロストした
現在、世界最大のロケットは、米スペースXの「ファルコンヘビー」(低軌道に64トン)です。
世界で2番目に大きなロケットは、米ULAの「デルタ4ヘビー」(低軌道に27トン)です。
現在、世界最大のロケットを開発しているのは米スペースX(「BFR」ロケット・低軌道に150トン)で、
世界で2番目に大きなロケットを開発しているのは米ボーイング等の「SLS」ロケット(低軌道に70トン)です。
ロシアが現在持っている最大のロケットは、「プロトン」(低軌道に22トン)です。

世界で最も、かつての大型ロケット開発能力をロストしているのは、間違いなくロシアです。
ロシアは新型の大型ロケットを90年代から開発していますが、未だに完成していません。
技術も人材も経験も失われ、従前のロケットすら品質管理できなくなっています。
ロシアが偉大だったのは昔の話。今はロシアは衰え、米国は高く飛び立っています。